10月27日(日)-28日(月)18人の参加者により、福島バスツアーに行ってきました。
1日目、朝7時30分に市役所前を出発し、駅で電車で来た参加者を乗せ、福島へ向かいました。福島市内で昼食後、飯舘村を抜けて、南相馬市へ入りました。南相馬市で、現地の方に同乗していただき、浪江町に向かいました。浪江町は、現在でも立ち入り制限があるところで、住民でも昼間だけしかは入れません。町から公益による立ち入りの許可書を出してもらい、入りました。請戸漁港にまず行きましたが、ガレキが自衛隊によりまとめられているだけで、津波の被害がほとんどそのままの状態でした。セイタカアワダチソウに隠れてはいましたが、家の土台だけ、ぐしゃぐしゃになった車、土台が抜けてひっくり返った漁業用の冷蔵庫、・・・・時間が止まったままの世界です。放射能のために。海沿いは、それほど線量は高くはないのですが、埼玉の20倍くらいの空間線量がありました。その後、浪江駅前などを回りました。ここも、あちらこちらに地震でつぶれかけた家や商店がそのままの状態です。
浪江町を見学した後、南相馬市小高地区を回りました。小高地区も立ち入りが制限されていますが、かなり自由に出入りができ、この日は復興のためのイベントを行っていました。
この日は、相馬市の松川浦温泉に泊まり、夕食後、浜通農民連副会長の三浦さんに、被災当時のこと、今の農業のこと、農水省との交渉のことなどのお話を伺いました。
2日目、相馬市を出発し飯舘村に向かいました。飯舘村も立ち入り制限区域です。飯舘村では佐須地区の菅野宗夫さんのお宅に伺い、菅野さんから被災当時の様子から、ふくしま再生の会の活動などについてお話を伺いました。被災前村や菅野さんの農業のこと、除染方法の研究や、村内の生活空間の線量測定の活動、ようやく始まった国の除染事業などのお話を伺い、除染の現場も見学させてもらいました。